What is mental trining?

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メンタルトレーニング(こころの強化法)

強い選手になるには、肉体的に強くなるだけでなく心理的にもよく準備されていることが必用です。心理的な要因は競技のできばえに大きく影響します。1992のバルセロナオリンピックでは、日本のメダリストや入賞者の80%がメンタルトレーニングを行い、自分の能力を十分に発揮できるようにしたと報告されています。選手は試合中に心理的な緊張や圧迫を感じます。選手は緊張、興奮、心配といった気持ちをコントロールしなければなりません。 このパネルては、緊張をコントロールするための2つのメンタルトレーニング方法を紹介します。 第一の方法は、目標設定方です。練習の目標をはっきりさせてひとつずつ達成することでやる気と自信を高めます。第二に方法は、イメージトレーニングです。イメージトレーニングによって試合に対する心の準備を行い安心して競技に臨めるようにします。


メンタルトレーニングとは?

スポーツ選手は、対戦相手とだけではなく、自分自身とも戦っています。この対策としてメンタルトレーニングを行い、自分自身に勝つためにことろを強化しています。 1992年のバルセロナ(スペイン)のオリンピック大会では、メダリストや入賞し た選手のほとんどがこのメンタルトレーニングを行っていました。 ここでは自分自身に勝つためのメンタルトレーニングについて紹介しましょう。

Fig(1)

競技大会で、まわりの人からの応援や期待、また勝敗や記録を意識しすぎると、必要以上のプレッシャーを感じることになります。みなさんも経験したことがあると思いますが、このようなこころの状態になると、一生けんめいにがんぱっても実力が十分に発揮できないことがあります。

Fig(2)

プレッシャーを感じすぎると緊張や不安が高まり(ドキドキ)、からだがかたくなったりあわてたりして、自分の実力が十分に発揮できません。また、プレッシャーをあまり感じないと緊張や不安が低くなりすぎ(ア〜ア)、やる気や闘志が無くなったりして、これもまた自分の実力が十分に発揮できない原因となります。 実力を十分に発揮するには、ある程度の緊張や不安が必要で、勝敗のかけひきを楽しむなど、積極的なこころの状態(ワクワク)で競技会に臨むことが大切です。 では、積極的なこころの状態で競技会に出場するには、日頃からどのようなメンタルトレーニングを行ったらよいのでしょうか?


目標の設定

Fig(3)

「千里の道も一歩から」ということわざがあるように、計画的に練習のめあてを立て、一歩一歩こなしていくことが重要です。  例えば、今年の目標を立てたら、その目標を達成するために今月はどのような目標 を達成したらよいのか。今月の目標を達成するために今週はどのような目標を達成したらよいのか。では今日はどのような目標を、明日は…のように計画を立てていきます。  「今年は自己新記録を出そう」という目標を立てたら、新記録を出すための技術を身につけたりこころの強化をしたりなど様々な面から計画を立てていくことがポイントになります。また、目標の達成の状況を定期的に確認し、場合によっては目標を修正していくことも重要です。  このように目標を設定していくと目標も達成しやすく、きっと自分に対する自信も強くなっていくことでしょう。


イメージトレーニング

Fig(4)

「備えあれば憂いなし」。日頃から競技会の様子を頭の中で思い浮かべるトレーニング(イメージトレーニング)をしておくと 競技会当日にあわてずにすみます。イメージトレーニングの方法として、つぎの3つの段階で練習していくことが必要です。

このトレーニングは何回もくり返して行うことが大切です。時間をかけていろいろな場面を思い浮かべることができるようになったら、次の段階へ進んでいきましょう。

Fig(5)

オリンピック選手はこのようなトレーニングを行って、こころもからだもきたえています。テレビなどで競技にのぞむ直前の選手の様子や、インタビューの様子をよく見たり聞いたりして、・流と呼ばれる選手が自分自身と戦っている様了・をじっくり観察してみましょう!

Fig(6)


主 催:IOC医事委員会バイオメカニクス・スポーツ生理学専門委員会
企画・構成: 冬季スポーツ科学研究会
執筆者: 猪俣公寛 石倉忠夫(中京大学)